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レンリン以外は生きる気力です!!     現在進行形でからくり卍ばーすと中心に       頭の中が溶けていますので        ご利用にはご注意くださいwww
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あれから、ずっと気になっていた。

・・・何度も部屋の前を訪れて
ダカラと言ってチャイムを鳴らす訳でもなく
火葬場の近くの花を摘んできては
新聞受けの中に入れてゆく

今日も
変わらず

 

意味のない行動の繰り返し

 

【死神とレクイエム2】

 

と思っていた、ら
いきなり、玄関のドアが動き
「あれ?」っと思った次の瞬間に
勢い良く額にぶつかった。。。

「・・・ちゃぁぁぁ/////」
「・・・あ?何だ、お前か?」

座り込み鈍く痛む額を押さえながら
涙目になりながら、ゆっくり顔を上げると
火葬場にいた人形とは少し雰囲気の違う彼がいた。


彼は新聞受けを見ると
そこに落ちている花を目にして
ゆっくりかがみながらソレを拾うと


「・・・最近、新聞受けに入ってる花はお前だったのか。」


くるりと指先で花を揺らして見せては
その視線だけは・・・ボクを観ていた


「どっかの変態か、嫌がらせかと思ってたぞ?」
「朝一番に綺麗な花摘んでできたダケだもん。。。」

「じゃぁ。なにか?
 コレはアフターサービスかなにかか?」
「??」

「ん?葬儀社のなんかの目論見じゃないのか?」
「葬儀屋さんとボクは関係ないネ」

未だ額は痛むのだが、ボクは額を押さえたまま
立ち上がりハタハタとスカートを払いその場から
足早に立ち去ろうと試みたが


「・・・コラ、どこ行く?」


先に腕を掴まれた。

「ドコって、帰るネ」
「・・・その前に入れよ」

「・・・どうし、テ?」
「デコ冷やしていけよ
 ・・・ワザとじゃないけど、ワザとじゃ。」

“ワザと”を強調しているけど
絶対彼は確信的にそのつもりだった。じゃなきゃ・・・
こんなに痛くない。。。もん。


***


「ソファー座っててくれ。」

通された、広いリビング。
厚めのカーテンが太陽の光りを遮断していて
部屋は昼間なのに少し薄暗い気がした
淡い白で統一された落ちついた部屋
男の人のワリには・・・結構小奇麗なのだろうか?


「ホラ。」
「・・・あ、thanks。」


渡されたのは、ビニールに入った氷水と濡れたタオル
冷やせ。と言う意味なんだろう。。。
徐にヒトッとぶつかった所に乗せると
ひんやりとしていて気持ちいい。。。

「なぁ、暖かいのでいいか?」

呼ばれて、はたっと目を開けると
キッチンで何かしようとしている彼の姿が目に入った

「え?・・・あ、お構いなく。。。」
「と言われてもな・・・もう、お湯沸かしたしなぁ」

「困ったな」と、言いながらも・・・・
何か言いたげにこちらを見ているの。。。
この人は、毎回視線だけで答えを要求してくる

 

なんだか、悪質だ!!

 

「な・・・なんでもいいデス////」
「ん。」

言われたとおり手じかに合った物を手に取り
こちらに背を向けて、手馴れたように何かを作ってくれる


「そう言えば、名前。
 聞いてなかったよな?」
「あ。うん
 ・・・言ってないし、聞いてないネ」

「ん?俺の名前知らないのか?葬儀屋なのに??」

「・・・ダカラ、ボクは葬儀屋さんじゃないネ」
「はいはい。俺はレイ。・・・お前は?」

 


   死神はほとんどが単体で動く。
   時折、同じ管轄の仲間との交流はあるが

   ほとんど・・・お互いに名前を覚えるような事はない。

   ダカラ、自分の名前を教えるなんて
   ・・・変な感じがする。

 

 


「ボク?・・・ボクはマックス。」

 


「へ~ぇ・・・変わってるな。。。」
「っな!!失礼な!!!」

 

 

   コレでも、、気に入ってるのに!!!

 

 

「あ、悪い悪い・・・貶したわけじゃなくて
 そんな変わった名前なら忘れないな。って思ったんだよ」
「・・・忘れる、ッテ?」

「たくさん同じような名前があるの、忘れるだろ?
 ・・・呼ばなくなったり、会わなくなったりすればさ。。。その分。忘れる。」

 

 

 

 

 


   あぁ、広い背中だな。
   そんなコトを密かに思いながら
   暫く見つめていた。。。

   火葬場ではあんなに小さく見えた背中
   まるで・・・違う誰かのようにさえ感じる

 

   ケド。
   解かる。

   ・・・彼は、あの時の彼。

 

 

 

 

 


暖かそうな湯気を立てるコップを2つと茶菓子?らしきものを
器用に持ちこちらに歩み寄り、コップを1つくれる
マックスは額からタオルと袋を膝に置くとソレを受け取った

お互いが対面するように座り
これと言って何かを話をしたりわけでもない。
この小さな静寂がどこか、居心地が良くて
不思議な感じがしていた。。。

「ねぇ?」
「ん?」


問いかけるように呼びかけると
レイの不思議な色の瞳がボクに向いた

 

 


「泣けタ?」
「や、まだ。」

「そっか。」
「慣れっ子だから、な」

「慣れっ子?って??」
「俺、葬式とか慣れてるんだ」

 

 


はふぅ。っと息を吐きながら
ソファーの背に深くも凭れ掛かりながら
なおも彼は言葉を続けた。。。

 

 

 

 

「俺の近場の人間ってどうにも・・・きっと、呪われてるのかな?」
「はは、何に?」

 

 

 

何の冗談かと思い
ボクは笑いながらとかけると
すると・・・少しだけ、彼の空気が変わる

 






「死神。」

 

 




にこりと綺麗に微笑む彼の笑みに
ボクの息が止まったのは言うまでもない。

【next】

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悪魔にしようか?
死神にしようか?
悩んだ結果、死神話になりましたv

・・・結末は頭の中では固定されてんですが
まだ、バイパスが!!!
いつも通りバイパスが繋がりません!!!
ってか、どうにかして上手に繋げてこそお話書きさんって者です!!!

ココからが、腕の見せ所なんですが・・・
どうなる事やら?(゜-Å) ホロリ

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無題
2話ですねwマックスが毎日レイの所に綺麗な花を入れてるなんて、可愛らしいです^^

特に最後の2人の会話“ワザと”を強調しているけど
絶対彼はそのつもりだった。じゃなきゃ・・・
こんなに痛くない。。。もん。
がよかったですw

レイマへの愛を感じます^^
URL 2008/02/26(Tue)21:08:35 編集
まだ書き途中~
*レイヤさんコト渚さんへ*

この話は少し子供のような大人の話を主にしようと思って書いてますv
なのでこの2人には少し、子供じみたり?大人っぽくなったり?
時々合間に見え隠れしてるように書けたら・・・万歳☆

ふふ、神慮はレイマ大好きなんで///
読んでくれている方にソレが解かってもらえれば、良いことです!!
【2008/02/29 03:48】
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