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レンリン以外は生きる気力です!!     現在進行形でからくり卍ばーすと中心に       頭の中が溶けていますので        ご利用にはご注意くださいwww
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前の日記で連載していたお話です。
コレの前のお話はこちらになりますので宜しければどーぞ。

:あらすじ:

人里離れた小さな村。
深く森に抱かれ都会から切り離された村
母親の勧めでこの村で地主をしている伯母の所に預けられるマックス。

不可思議と不鮮明な世界へと
巻き込まれてゆく・・・パラレルストーリーです。。。
 


***


時間が止まる。

ボクの周りの世界の時間が止まり
ボクの息が止まって


その時


きっと
死んでしまったんだ。。。

 

 

 

【天上の青。7】

 

 

 

きつく瞑った瞳を開けて、最初に映ったのは

綺麗な花畑でもなく
大きな川岸でもなく

 

・・・知らない誰かの、背中だった。

 

恐る恐る顔を上げてみると
長い黒髪が風に揺れるのが僅かに映る

あの、大きな石斧を片手で掴み、防いでいる?

ゴクン。息を飲むと
・・・この体がまだ生きているコトを理解した。
ボクは“まだ”死んでいない。。。

だけど、先ほどの現状は何も変わっていない
あの謎の怪物とボクの前に“彼”が居る事以外は何も、変わっていない。

 


「うっひ~ゃ・・・でっけぇ!!!」
「コレは、今月初の大物だね?」

 


深い霧の中からやけに明るい声が石段の上の方から聞こえてくる
マックスは思わず顔を上げると・・・
そこには見覚えのある2人の姿がある。

「あ。。。」
「ん?あれ??
 何で一般人が居るんだ?」
「ココ立ち入り禁止なんだけどなぁ?」

迷子かな?と言って2人が石段からゆっくり降りてくる、と
カコン。とい石段が何か固いものにあたる音が響く
霧が緩やかになったその時、2人が手にしている物が何かわかる。。。

 


ソレは、昔から人を殺める為に武器。。。

 

 

まだ赤い、血が滴り落ち
石段を点々と赤く染めてゆく

ソレを平然と笑いながら自らの肩に乗せて
僅かに距離を置きながらコトの様子を伺っている

「・・・オイ。」
「へ?」

顔を戻して“彼”を見上げると
真っ直ぐにその独特な雰囲気を持つ
月色の瞳がこちらに向けられていた。。。


「動けるか?」
「・・・あ、ソレが。。。
 大変申し上げにくい事に・・・腰が、抜けテ///」

 

 

 


   逃げられるコトなら・・・思考回路的に
   今すぐに立ち上がって逃げ出したいのですよ。。。

 

 

 

情けないやら、申し訳ないやら。。。
しかし、どうにもならないやらで、途方にくれると
突然“彼”は声を張り上げる

 

「タカオ、ミステル」

 

ゆっくりと後ろを振り返り、その眼に2人を映すと
怪物の石斧をミシリ。と音を立ててヒビが無数に走る
慌てる、怪物を他所に彼は力の勢いで石斧を垂直に蹴り上げると
急激な重力の変化が加わり、怪物が重心を崩しかける

 

 

 

 

 

 

 

 

「あと、頼む。」

 

 

 

 

 

 

 


ごく短い単語。
ソレを呟くと・・・マックスは自分の体が浮き上がる変な感じに襲われる
きっとそれは同じタイミングだったのだろう


「「了解」」


2つの声が素早く、横を駆け抜ける。。。
深い霧が視界を隠す
重い音と不気味な声が霧の中から響いてくる


2人の姿は見えない。
『不安』だが、先ほどの恐怖はなかった
でも、怖くて顔を上げられなかった

 

 

「・・・どうして」
「え?」

 


思わず、顔を上げると・・・
こんなに近い距離だとは思わなかった

夜の闇に染められた様に深い色
その合間から覗く、繊細な月の色

 

妖しいくらいに綺麗な人。。。

 

「どうして、ココに来たりした?」
「・・・ぁ。ごめんなさい///
 ココに来たの初めてで・・・道に、まだ慣れなくテ。。。」

「“初めて”?」
「・・・?」

 

一瞬、彼の眼が色を変えた。
何かを告げようと音より先に唇が動く・・・しかし。

 

「“レイ”・・・こっち、終わったぞ?」
「ねぇ?今日はコレくらいで『払い』いいんじゃない?」

深い闇の中から先ほどの2人の響く
「無事だった。」と安心するのと同時になんだか・・・
先ほどよりも元気な気がする。。。ソレは・・・気のせい??

すると“レイ”と呼ばれた彼は2人に気がつき
そっとマックスを石段の上に降ろすと
2人にゆっくり笑いかけて「そうだな。」と頷いて見せた。

 

「お?霧も晴れてきたな?」
「わ~ぁい、帰ろう☆帰ろう☆」

 

確かに2人が言うとおり先ほどまで立ち込められていた
深い霧が足元から嘘のように薄くなってゆく。。。

2人がさくさく降りてゆくのに続こうと足を一歩前に踏み出すと
・・・はしっと腕を掴まれる。

あれ?っと思いながら・・・振り返ると
“レイ”は先ほど2人に見せていた表情とは
違う眼で、自分を見ていた。

腕を掴まれて、身動きが出来ないながらも身じろぐと・・・。


「・・・お前には帰られたら、困る。」
「え!!」

声を上げた、次の瞬間。。。

 

 

「ちょっと、来い」
「・・・ちょ、チョット!!!」

 


そう言って・・・まるで荷物を抱えるように
マックスを肩に担ぐとすたすたと歩き出した

「・・・何?」
「さぁ?」

マックスの声に何事かと思い振り返って
立ち止まっていた2人をサクサクと追い越してゆく
2人は顔を見合わせて肩を竦めながら・・・とりあえず、後に続いた。


【next】

 

拍手


所詮神慮はレイとマックスで世界が回っております。。。
そんな人間です。(笑)

このお話ではマクたんがイロイロと
怖い思いとかさせられてゆきますが・・・
まぁ、ソレも神慮が望んでいる事ですし?(笑)
あと。このお話ではマクたんが髪が長いと言うポイントが!!

神慮さんは金髪のロングが好物なんですv
・・・スイマセン、趣味です。
しかも、まだそんなこと触れてないし?

気質、痛いお話になる予定??
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無題
この後のマックスは、レイに何されるでしょう?何かドキドキです/////
URL 2008/03/07(Fri)03:34:54 編集
ふふふv
*渚さんへ*

えへへ、なにしてやりましょうか?
一応続きは書いてるんですが・・・すぐにやる気をなくす子なんで///
長い目で見てくださるとありがたいです。。。
続き、早く書けるように頑張りますわv
【2008/03/08 01:42】
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