レンリン以外は生きる気力です!! 現在進行形でからくり卍ばーすと中心に 頭の中が溶けていますので ご利用にはご注意くださいwww
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いろいろと常識がない人間が書くので
「あぁ、この人頭が可哀想なんだなぁ。。。」と思って読んで下さい。。。
神慮さん的思惑では・・・
カイミクのカンタレラ。の後になる話にしようとしておりますので
そこらへんをご了承いただけても
・・・頂けなくてもぜんぜんおKだよ!!!(いい加減。)
すごい絵師さん綺麗だよ!!!かっこいいよ!!!
***
姉さんがこの家に訪れるのは、10年以上前の話だった。
だから、目の前の彼女が
あのあどけなく笑いかけてくれたあの子が
・・・まるで別人のようにさえ、感じる。
【カンタレラ】
「あぁ、懐かしいわ。
何も変わってないのですね?」
フフっと楽しそうに笑いながら
彼女は僕に笑いかける
ゆっくりした足取りでこの屋敷を
懐かしげに見回す瞳は
先ほどより少し幼げに見える
あの無邪気さは変わっていないらしくて
少し、安心さえしている
だから、僕はソッと古い柱に手を当てて
「ほら、姉さんが“初音”に引き取られた時のままだよ」
ほら。っと指差す。
そこには2人の成長が刻まれた痕が
今もはっきりと残っている
「まだ残っていたんですのね?」
「あぁ、憶えててくれるんだね?」
それだけで・・・
本当に、嬉しくて。。。たまらない。
+++
指でゆれる柱の傷に
何度あなたを夢見たことか。。。
+++
2人で付けた2人だけの淡い色の思い出。
僕と姉さんは生まれてから、ずっと一緒だった。。。
この屋敷で5年間ずっと一緒に過ごしていた
2人だけで過ごすには広すぎるこの屋敷は
いつも2人だけの遊び場で・・・ずっと、笑い声が響いていた。
誰にも邪魔されない
2人だけの世界だった。
でも、それは突然訪れた。
『双子は災いの種』
そんな言葉で僕達は引き離されてしまった
男である僕は、家を告ぐと言う理由で
女である姉は、違う家に養子に出され
それからはずっと、離れ離れ。。。
脆く簡単に潰された2人だけの世界。
この時、自分がどれだけ非力なのかを理解した。
だから・・・彼女が居なくなってからは
何も怖くなくなって
何も恐れるものがなくて
社会常識、礼儀作法、学問
スポーツ、音楽など全てを完璧にこなす内に
・・・気がつけば、僕に逆らう理由などは何もなくなり
彼らは、身に着けたルールとそつなくこなせと言わんばかりに
ある旧家の家で開かれたパーティに放り込まれた。。。
よりにもよって・・・
「レン君楽しんでるかい??」
レンの肩がびくりとゆれる。
くすくす笑いながら彼の様子を楽しみように
顔を出してきた・・・が、その顔はまるっきり誰か解らない。。。
鼻から上は白く華やかに飾った仮面で覆われて
彼はひくっと口の端が痙攣するように上がる。
レンが先ほどから嫌気が差している理由。
そう、解らなくさせて楽しむ
それがこのパーティ
仮面舞踏会。。。
「まさか、最初の社交場がここだとはねぇ・・・」
「本当だよ。。。もう少し考えろっての。」
あぁ、嫌だ。と先ほどから口を開けばその言葉の繰り返し。。。
もっと普通の社交場だったらもう少し上手いやり方がある物の
はぁ・・・。っと深くため息を吐き出しながら
先ほどいただいたワイングラスを僅かに煽る
「まぁ、レン君は普通にしていても目立つから
・・・本当はコ位がちょうどいいんだよ」
「・・・あんなに言われたくないです。カイトさん。」
皮肉をこめてその名を呼んだ。
「いつものようにお兄様で・・・」
「呼んでねぇよ・・・。」
馬鹿じゃねぇ?っと言わんばかりに
不快感で一気に声のトーンが低くなる。
「・・・まぁまぁいつまでもそんな顔をしていないで
この空気を楽しむのも一興だよ?」
「仮面越しで解るんですか?超能力者ですか?」
「付き合いは長いほうですから・・・ね?」
「・・・////」
楽しげに笑むそれはとても腹立たしいが・・・
大人の社会はコレくらい余裕が出ないと流れてゆけないのだろう
そう思うと、自分はまだまだ・・・
勉強不足を通過せざる負えない。。。
本日何度目かのため息を着くと
ゆるりとレン歩き出す
「レン君?」
「外に居ます。
終わったら呼びにきてください、カイト兄・さ・ん。」
そう言って背中越しに手を振りながら
今日はこの場を退散することに決めた。
そんな背中を見送りながら
小さな友人兼兄弟は・・・人ごみに消えてゆく。
「どうぞ、今宵は良い夢を。。。」
真っ赤なワインにレンの背を映しこませ、ゆっくりと煽る。
カランと音を立てるワイングラスは・・・
小さな、始まりを知らせる。
++
会場とはうって変わって、外の空気がひんやりと心地よく髪をなでる
メインの会場から離脱した自分にはもう用のない仮面をとり
ゆっくりとした足取りで夜の庭園にお邪魔した。
流石に旧家に庭園は広く色鮮やかな花が咲き惑ってる
今が夜なのが実に惜しい。
庭師が丹念に育てているのだろう
それも綺麗に香しい香りがする
ソッと、手を伸ばしかけたところで
「あら?・・・どうか、なされましたの?」
その声に、手が震える。
「・・・ご気分でも悪くされましたか?」
僕は、その“声”を知っている。。。
恐る恐る振り返ると・・・
不意に、目眩を感じて思わず足がよろけ
後ろに花壇に凭れ掛かってしまう。
ワインごときで酔いが回ったのか?
・・・いや違う。
これは、きっと
「だ、大丈夫ですか?
・・・今、誰か・・・っ!!」
よろけた僕に彼女はあわてて近づき
手が触れるほど近くへ駆け寄ってきて
彼女もまた、僕に気がつく。。。
驚きのあまり目を見開いたままの彼女を
無理やり引き寄せて、この腕の中に閉じ込めた
会いたくて
会いたくて
ただ
逢いたくて
その想いだけが
無常にも時を重ねて
あぁ、やっと・・・出会えた。。。
「っ・・・・・・ねぇさん」
情けない話、漸く出てきた言葉はひどく擦れていた。
【next】
当初の予定は3話でした!!!
何か長くなりそうなんですけど!!!どうして!!
ここでこんな時間をとる予定ではなかったんだけどなぁ・・・。
姉さんがこの家に訪れるのは、10年以上前の話だった。
だから、目の前の彼女が
あのあどけなく笑いかけてくれたあの子が
・・・まるで別人のようにさえ、感じる。
【カンタレラ】
「あぁ、懐かしいわ。
何も変わってないのですね?」
フフっと楽しそうに笑いながら
彼女は僕に笑いかける
ゆっくりした足取りでこの屋敷を
懐かしげに見回す瞳は
先ほどより少し幼げに見える
あの無邪気さは変わっていないらしくて
少し、安心さえしている
だから、僕はソッと古い柱に手を当てて
「ほら、姉さんが“初音”に引き取られた時のままだよ」
ほら。っと指差す。
そこには2人の成長が刻まれた痕が
今もはっきりと残っている
「まだ残っていたんですのね?」
「あぁ、憶えててくれるんだね?」
それだけで・・・
本当に、嬉しくて。。。たまらない。
+++
指でゆれる柱の傷に
何度あなたを夢見たことか。。。
+++
2人で付けた2人だけの淡い色の思い出。
僕と姉さんは生まれてから、ずっと一緒だった。。。
この屋敷で5年間ずっと一緒に過ごしていた
2人だけで過ごすには広すぎるこの屋敷は
いつも2人だけの遊び場で・・・ずっと、笑い声が響いていた。
誰にも邪魔されない
2人だけの世界だった。
でも、それは突然訪れた。
『双子は災いの種』
そんな言葉で僕達は引き離されてしまった
男である僕は、家を告ぐと言う理由で
女である姉は、違う家に養子に出され
それからはずっと、離れ離れ。。。
脆く簡単に潰された2人だけの世界。
この時、自分がどれだけ非力なのかを理解した。
だから・・・彼女が居なくなってからは
何も怖くなくなって
何も恐れるものがなくて
社会常識、礼儀作法、学問
スポーツ、音楽など全てを完璧にこなす内に
・・・気がつけば、僕に逆らう理由などは何もなくなり
彼らは、身に着けたルールとそつなくこなせと言わんばかりに
ある旧家の家で開かれたパーティに放り込まれた。。。
よりにもよって・・・
「レン君楽しんでるかい??」
レンの肩がびくりとゆれる。
くすくす笑いながら彼の様子を楽しみように
顔を出してきた・・・が、その顔はまるっきり誰か解らない。。。
鼻から上は白く華やかに飾った仮面で覆われて
彼はひくっと口の端が痙攣するように上がる。
レンが先ほどから嫌気が差している理由。
そう、解らなくさせて楽しむ
それがこのパーティ
仮面舞踏会。。。
「まさか、最初の社交場がここだとはねぇ・・・」
「本当だよ。。。もう少し考えろっての。」
あぁ、嫌だ。と先ほどから口を開けばその言葉の繰り返し。。。
もっと普通の社交場だったらもう少し上手いやり方がある物の
はぁ・・・。っと深くため息を吐き出しながら
先ほどいただいたワイングラスを僅かに煽る
「まぁ、レン君は普通にしていても目立つから
・・・本当はコ位がちょうどいいんだよ」
「・・・あんなに言われたくないです。カイトさん。」
皮肉をこめてその名を呼んだ。
「いつものようにお兄様で・・・」
「呼んでねぇよ・・・。」
馬鹿じゃねぇ?っと言わんばかりに
不快感で一気に声のトーンが低くなる。
「・・・まぁまぁいつまでもそんな顔をしていないで
この空気を楽しむのも一興だよ?」
「仮面越しで解るんですか?超能力者ですか?」
「付き合いは長いほうですから・・・ね?」
「・・・////」
楽しげに笑むそれはとても腹立たしいが・・・
大人の社会はコレくらい余裕が出ないと流れてゆけないのだろう
そう思うと、自分はまだまだ・・・
勉強不足を通過せざる負えない。。。
本日何度目かのため息を着くと
ゆるりとレン歩き出す
「レン君?」
「外に居ます。
終わったら呼びにきてください、カイト兄・さ・ん。」
そう言って背中越しに手を振りながら
今日はこの場を退散することに決めた。
そんな背中を見送りながら
小さな友人兼兄弟は・・・人ごみに消えてゆく。
「どうぞ、今宵は良い夢を。。。」
真っ赤なワインにレンの背を映しこませ、ゆっくりと煽る。
カランと音を立てるワイングラスは・・・
小さな、始まりを知らせる。
++
会場とはうって変わって、外の空気がひんやりと心地よく髪をなでる
メインの会場から離脱した自分にはもう用のない仮面をとり
ゆっくりとした足取りで夜の庭園にお邪魔した。
流石に旧家に庭園は広く色鮮やかな花が咲き惑ってる
今が夜なのが実に惜しい。
庭師が丹念に育てているのだろう
それも綺麗に香しい香りがする
ソッと、手を伸ばしかけたところで
「あら?・・・どうか、なされましたの?」
その声に、手が震える。
「・・・ご気分でも悪くされましたか?」
僕は、その“声”を知っている。。。
恐る恐る振り返ると・・・
不意に、目眩を感じて思わず足がよろけ
後ろに花壇に凭れ掛かってしまう。
ワインごときで酔いが回ったのか?
・・・いや違う。
これは、きっと
「だ、大丈夫ですか?
・・・今、誰か・・・っ!!」
よろけた僕に彼女はあわてて近づき
手が触れるほど近くへ駆け寄ってきて
彼女もまた、僕に気がつく。。。
驚きのあまり目を見開いたままの彼女を
無理やり引き寄せて、この腕の中に閉じ込めた
会いたくて
会いたくて
ただ
逢いたくて
その想いだけが
無常にも時を重ねて
あぁ、やっと・・・出会えた。。。
「っ・・・・・・ねぇさん」
情けない話、漸く出てきた言葉はひどく擦れていた。
【next】
当初の予定は3話でした!!!
何か長くなりそうなんですけど!!!どうして!!
ここでこんな時間をとる予定ではなかったんだけどなぁ・・・。
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