レンリン以外は生きる気力です!! 現在進行形でからくり卍ばーすと中心に 頭の中が溶けていますので ご利用にはご注意くださいwww
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君の声がいない世界なんて・・・
【last song】
目が覚めたのは、部屋の暖かさ。
鈍く痛みを走らせる頭を抑えながら起き上がると
・・・そこは知らない部屋だった。
暖炉には火が入り
部屋の中に暖かさを与えてくれる
俺は、その部屋のベットで目を覚ました。。。
ゆっくりと目覚めきらない頭であたりを確認すると
部屋の中にもう一つのベットを見つけた
・・・そこには、君が目を伏せていた。
「あぁ、・・・起きたかい?」
部屋のドアが開き、男の声がした。
ゆるりと顔を上げると・・・男は悲しげに笑っているのが見える。
「本当に、よかった。
最初見たときは・・・驚いたよ。」
そして・・・視線を俺ではなく
彼女へと向ける。
「彼女は・・・残念だけど。。。」
「・・・。」
何も答えず・・・自分の手の甲へ爪を立てる
その痛みは、漸く自分を現実へと目覚めさせる
「・・・・なにか、お腹にいれたほうがいいね?」
そう言って男は何も聞かず部屋を出て行った。
薄暗くなった部屋の中で・・・
俺は、ベットから抜け出して君の元へ歩み寄る。
深く閉ざされた瞳。
ひとっと頬に触れても
・・・あの暖かさはなくて
頬をなぞる指先にしずくが落ちる。
はたりはたりと君の頬に暖かいはずのそれは落ちるけど
・・・君のぬくもりは戻ってこなくて
くるしい?
かなしい?
さびしい??
何でもいいから
「・・・言ってよ。」
君の変わりに、歌えなくなってもいいから
君の変わりに、見えなくなってもいいから
君の変わりに、なにも感じなくなってもかまわない
外の風は次第に強くなり
激しく窓を叩きつける
明るい闇だけが世界を包む
窓を開ければ・・・
すぐに部屋の温度は下がり
赤々としていた暖炉の火さえ消えてしまう。。。
何もかも
飲み込むように
続く、その世界
再び足を降ろせば
冷たい感覚に足が痺れる。
一歩づつゆっくりと歩き出せば
視界の先には何も見えない・・・
けれど、この足は憶えている様で
その進みを止めたりはしない
ずれ落ちそうになる君を何度も抱えなおして
その度に、何度も話しかけた
帰ってくるはずのない返事を期待しながら
なんども
なんども
「・・・愛してたよ。」
そう、繰り返した。
僕たちは2人で1つ。
だから、君一人だけを
・・・逝かせたりは、しないよ。
僕もすぐに追いつくからね?
どんな所へでも、迎えに行くから
まっていて・・・りん。
彼は、再び2人を見つけた。
ひっそりと佇む枯れた木に
寄り添うように肩を寄せて
目を伏せる2人を見て
彼は、少し後悔をした。
不意に、白く降り積もる雪の中で
彼は・・・2つの優しい歌声を聴いた。
それは、あたたかくやさしい音色で
知らず知らず・・・彼の頬は涙がこぼれた。
【end】
君の声がいない世界なんて・・・
【last song】
目が覚めたのは、部屋の暖かさ。
鈍く痛みを走らせる頭を抑えながら起き上がると
・・・そこは知らない部屋だった。
暖炉には火が入り
部屋の中に暖かさを与えてくれる
俺は、その部屋のベットで目を覚ました。。。
ゆっくりと目覚めきらない頭であたりを確認すると
部屋の中にもう一つのベットを見つけた
・・・そこには、君が目を伏せていた。
「あぁ、・・・起きたかい?」
部屋のドアが開き、男の声がした。
ゆるりと顔を上げると・・・男は悲しげに笑っているのが見える。
「本当に、よかった。
最初見たときは・・・驚いたよ。」
そして・・・視線を俺ではなく
彼女へと向ける。
「彼女は・・・残念だけど。。。」
「・・・。」
何も答えず・・・自分の手の甲へ爪を立てる
その痛みは、漸く自分を現実へと目覚めさせる
「・・・・なにか、お腹にいれたほうがいいね?」
そう言って男は何も聞かず部屋を出て行った。
薄暗くなった部屋の中で・・・
俺は、ベットから抜け出して君の元へ歩み寄る。
深く閉ざされた瞳。
ひとっと頬に触れても
・・・あの暖かさはなくて
頬をなぞる指先にしずくが落ちる。
はたりはたりと君の頬に暖かいはずのそれは落ちるけど
・・・君のぬくもりは戻ってこなくて
くるしい?
かなしい?
さびしい??
何でもいいから
「・・・言ってよ。」
君の変わりに、歌えなくなってもいいから
君の変わりに、見えなくなってもいいから
君の変わりに、なにも感じなくなってもかまわない
外の風は次第に強くなり
激しく窓を叩きつける
明るい闇だけが世界を包む
窓を開ければ・・・
すぐに部屋の温度は下がり
赤々としていた暖炉の火さえ消えてしまう。。。
何もかも
飲み込むように
続く、その世界
再び足を降ろせば
冷たい感覚に足が痺れる。
一歩づつゆっくりと歩き出せば
視界の先には何も見えない・・・
けれど、この足は憶えている様で
その進みを止めたりはしない
ずれ落ちそうになる君を何度も抱えなおして
その度に、何度も話しかけた
帰ってくるはずのない返事を期待しながら
なんども
なんども
「・・・愛してたよ。」
そう、繰り返した。
僕たちは2人で1つ。
だから、君一人だけを
・・・逝かせたりは、しないよ。
僕もすぐに追いつくからね?
どんな所へでも、迎えに行くから
まっていて・・・りん。
彼は、再び2人を見つけた。
ひっそりと佇む枯れた木に
寄り添うように肩を寄せて
目を伏せる2人を見て
彼は、少し後悔をした。
不意に、白く降り積もる雪の中で
彼は・・・2つの優しい歌声を聴いた。
それは、あたたかくやさしい音色で
知らず知らず・・・彼の頬は涙がこぼれた。
【end】
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