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レンリン以外は生きる気力です!!     現在進行形でからくり卍ばーすと中心に       頭の中が溶けていますので        ご利用にはご注意くださいwww
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・・・すいません。
また、書き途中のものを上げちゃってました。

えっと・・悪ノ話だと思ってあげてください。
しんりょさんは王女たまが幸せであればあとはどうでも。。。

・・・はい、失礼!!
みんな幸せになれれいいのにね!!

拍手


***



小鳥の首を落すように容易くて



【夜食】



疲れた体を軽くほぐしながら
自分用に作っておいた夕飯を持って、部屋へと向かう。
時間が経って、大分干からびたサンドイッチ。

それが今日の夕飯。

身分が下の為夕飯と言うよりは、ほぼ夜食に近い。
それでも、食べ物がある分マシだ。




・・・それに、ココに居れば。。。




そう、思って自室の部屋を開けた


「遅い!!」


開けてすぐに甲高い声が聞こえた?
・・・相手を確認するより早く僕はドアを閉めた。




   あれ?




締めた、ドアの前で思わず考え込む
確か僕は一人部屋だった気がするんですけど・・・
何ゆえ誰かがいらっしゃるのでしょうか?

思わず謙譲語になってしまうあたりは癖なんだと思う。

考えても
考えても

きっと埒は明かないため
・・・もう一度確認の為にドアを開ける。。。

すると、案の定・・・僕のベットには王女様がいらした。
それはそれは不機嫌そうに。。。


「・・・あのぉ」
「遅い!!!いつまで遊んでるのよ!!!」

「いえ、仕事で・・・」
「口答えは許しませんの!」

「・・・ハイ。スミマセン。」


本当に、仕事だったのだけど王女の命令は絶対。
僕は言い訳せずに、口をつぐんだ。
兎に角部屋に入りドアを閉める


「何か、お飲みになりますか?
 あ・・・値の張るものはないですからね?」
「ん~なんでもいいわ」


「かしこまりました。」と言って、先ほど夕飯と一緒に持ってきていた
お湯でお茶を煎れる。
まさか、王女が居るなんて思わないから
・・・一人分しかないのだけど。。。


「レン!!」
「はい?どうかされましたか?」

「お腹が空いたわ!!」
「あ・・・じゃぁ、なにか夜食でも?」

「あら?持ってきたじゃない?」
「・・・え?」


僕が、持ってきたモノと言えば・・・
干からびたサンドイッチ。



「・・・っ、いやいや、こんなの王女に!?」



慌てて背中に隠すが
ばれているものを隠してもどうにもならなく



「・・・いいの、レンの食べるものをよこしなさい。」



さぁ!!と言わんばかりに両手を僕に差し出す。
・・・だけど、こんなものを王女に食べさえたくなくて
暫く僕らは沈黙のまま、睨みあう。。。が


さっきも言ったとおり王女の命令は・・・絶対。


根負けしたように僕がため息をつくと
王女は嬉しそうに笑った。
干からびたサンドイッチを王女に謙譲して
僕は彼女の為に紅茶を注ぐ

「・・・美味しくないですよ?」
「いいの、レンが食べるんだもの
 私も食べたいvv」

「・・・う////
 本当に美味しくないですよ?」

何度も念を押すのもまったくきかず
王女はぱくっと干からびたサンドイッチを口に運び


「・・・ぱさぱさしてる。
 野菜もしなってるし

 なにより、味気ないわ。。。」
「庶民はこんなもんですよ?」


そう言って僕は王女の隣に座り、煎れたお茶を差し出す。
彼女は「ありがとう」と言ってお茶を啜ると
・・・ぱくっとまた干からびたソレを口に運ぶ。


「・・・王女?」
「なに?」

「・・・ソレ。まだ、食べる気ですか?」


てっきり返されるものだと思っていたのだが
王女は干からびたサンドイッチを口にしたまま
きょとんっと、僕の顔を見たが・・・食べるのをやめる気はないらしい。。。

「味気ないって言っててじゃないですか!!」
「・・・言ったけど“美味しくない”とは言ってないわ?」

だから、食べる。。。と言って
ハクハク口に運ぶ。
夕飯を取られてどうしたらいいのかわからないけど・・・
なんだかとても、愛おしくなって口元が緩む。

それに気づいたのか?
王女は不意に顔をこちらに向け



「そうだ、レンにあげるわ。」



そう言って王女が綺麗なハンカチから開いて
見せたのは、とても綺麗なお菓子たち。

彼女の今日のおやつだったのだろう。


「今日のおやつの時間にレンが居なかったらから
 レンの分取って置いたの!!」
「こんなに?・・・そんな、いいのに。」

「あら、どうして?
 私たちは双子よ?コレくらいいいじゃない?」
「・・・でも。」


自分が渡した質素な食事と
王女がくれた色鮮やかはお菓子。

感じていたのは・・・身分の違い

だから、差し出されたお菓子を受け取ることが出来ず
躊躇っていると・・・不意に



「いいの。他の誰も許さなくても・・・私が言えばソレが、正義よ?」
「・・・リン。」



思わず、彼女の名前を呼んでしまった。
それを嬉しそうに笑う彼女に・・・それ以上は何もいえない。







双子で生まれた僕たちは
彼らの都合で引き離されて

君は王女へ
僕は召使へ

それでもいいから
一緒にありたい。と

願ったから・・・







『誰も許さなくていい』








「そう、ですね?
 あなたが・・・この国の正義です。」

そして、僕の。。。唯一です。

満足気に笑う彼女の横で
僕は、彼女から貰ったお菓子を頬張る。

普通なら考えられない時間
でも、ソレは本来当たり前にあるべき時間だったのに。。。



僕らには、 許されない。



それでも、ほんの少しでもいいから
長く続けば・・・よかった。
君の傍に居られれば



なんだって
なんにだって



・・・そんなことをコトを考えていたら
不意に隣が静かなことに気がつき目を向けると
人の夜食をしっかり食べ終わって
静かに眠りについていた・・・って、寝ちゃだめだろう!!!
慌てて起こすように肩を揺するが・・・「うっさい。」と
返ってくるだけで、彼女の瞳はまったく持って開けていただけない。


「・・・りんってばぁ」


ひっぱってもくたりとする腕を取りながら、諦めた。
こうなったら本気で朝まで目を開けない。
上手い言い訳はどうしたものか?と考え力なく息を吐くと・・・
ふと、彼女の白い首に目がいく。
呼吸するたびに動く僅かなふくらみ。
知らずに、こくりと喉が鳴る


そう、この浅ましい気持ちは
病のように蝕み続ける

彼女は僕を『弟』としか見ていないのだろう。

だからこそ、懐いてくれる。
だからこそ、平然とこうしていられる。

そっと首元を撫で上げればくすぐったいのか
フルフルと嫌がる動きを見せるのだが
・・・その目は開かない。



なんて、無防備な人。



この首に手をかけて
力をこめれば

簡単にこの首は折れるだろう。




君が王女出なければ・・・
この想いも少しは、許されただろうか?




・・・いや。
誰も、許されなくてもいい。
誰にも許されなくたって、構わない



音を立てず、彼女の唇に触れるだけ

気づかれなくていい
気づかなければいい

毎晩君の寝静まるのをこうして待ってることなんて。。。














「・・・好きだよ、姉さん。」


いつか、こんな僕に罰が下ればいい。
君の心に焼き付けられるように




【end】
悪ノ陛下が無性に書きたいです////
逆転悪ノが楽しそうでしかたないのです。。。う~ぅ////
でも、悪ノシリーズ大好きだ!!!
どうにかして奴らを幸せにしたいのですが・・・
この脳内では無理な話でして・・・はぁぁ////

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