【ココロ・ネガイ２】

ココロシリーズパロになります。。。
しかし、このお話では
奇跡のロボットはレン君のほうになり
孤独な科学者がリンちゃんになっておりますので
あらかじめご了承ください。

※注意※
ココロシリーズを汚されたくないわ！！
そんなの邪道だ！！と思われる方は

しっかり、見なかったフリを決め込んでください。。。


前のお話はこちらから★

***



いつものように、彼を待っていた。



【ココロ・ネガイ２】



鳴り響いた自分の携帯にびくっと目を覚ました。

あたりを見回し、時計を確認するとすでに
時計は10時を過ぎたところだった。

目を擦りながら・・・
夕飯を作り終えて、彼の帰りを待ったコトを思い出す。
よくしてしまう転寝。
目を覚ませば私が起きるのを向かいで待っていてくれて
どっちが待っているのか・・・解からない。なんてことは良くあった。


それなのに・・・
いつもあるはずの彼の姿はなかった。


変わりに鳴り止まない携帯。

何となく不安だった。

彼からだろうか？
なら、着信で解かるのに。
恐る恐る出てみると・・・ソレは彼の通っている大学の先輩。
しかし、顔を思い出せない。

たぶん、それほど面識がないから
彼がなかなかあわせてくれなかったりするからで
私はその人をあまり認識できてはいなかった。



　　　なんだろう？
　　　彼のことかな？
　　　仕事が長引くから・・・言い訳？
　　　また、手の込んだことを。。。なんて思いながら居たのだが



その人の声は・・・妙に、辛そうだった。
それから、その人が言った言葉に私の世界は


崩れた落ちた。


息が出来なかった。

だから、その話を聞きかえることも
ましてや返事をすることさえ出来なかった。

足元から崩れた世界で
目眩がした。

ただ、遠くでその人が・・・

何かを言っていた。


“雨の中”

“トラックが”

“すぐに運ばれたけど”






















「“・・・息はなかった。”」

私は、その日・・・また置き去りにされてしまった。



***



彼の通夜は、研究所の人が手を回してくれた
私は一人黒い喪服を着せられて
彼の写真を持って座って居ればよかった。
未だに理解できないバカな頭も勝手に涙は溢れてくる。



「リンちゃん？」
「・・・あ。確か。。。かい、とさん？」



あまり面識がなくてわからなかったけど
この前の携帯から聞こえた声と
・・・彼から聞いていた特長で何となくその人だと解かり
記憶にある名前を呼ぶと「やっぱり似てるね？」と言って悲しそうに笑った。

彼は、この人の悪口をたくさん言っていた。
でも、良い所もたくさん話していた・・・
そんなことを思い出しながら
虚ろにその人を見ていた。

すると、カイトさんは急に頭を下げた。
驚いて目を見張ると・・・その人はこう続けた。



「僕たちのせいで、済みませんでした。」




　　　ぼくたち？




「どうしても、あのプロジェクトには彼が必要で！！」

「あの時も・・・彼が居ないと処理できないエラーがあって！！」

「・・・それで・・・」
「あのぉ。。。」

「？」

カイトさんの勢いが緩くなったところで
私は声をかけた。



「・・・何を言っているんですか？」
「え？」


私の言葉でカイトさんの目が大きく見開かれる。



「誰も、悪くないですよ。」



私が、あの時わざと駅前のケーキ屋さんを言わなければ。

あの日彼は、事故に合わなかった？

私が、あの日「早く帰ってきて」なんて言わなければ。

あの日彼は、急いだりしなかった？



私がもっと笑って見送っていれば
私がもっと素直になっていれば






「だって」





彼はこんな目に・・・あわなかったのに。

写真を握り締めて
ただ、声を殺した泣いた。

誰も悪くない
誰も悪くない

悪いのは

ワガママな







「わたし。ですから」






【next】
歯が痛くて。。。~(>_<｡)~ ｱｳ-!
３０分くらいで人は書けるもんだと解かりました。。。（笑）

なんか、いい加減悪化している気がする。。。のです。
ご飯が食べれなくて・・・イライラすれる////