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レンリン以外は生きる気力です!!     現在進行形でからくり卍ばーすと中心に       頭の中が溶けていますので        ご利用にはご注意くださいwww
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病んでれ。

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音に気がして目を開けると
すでに自分の自由はそこになかった。

どうしてこうなったのかぼーっとしている頭で考えてもみたが
いまいち理解はできず

自分の手にあるこの足枷と手錠は
一体どこから出てきたんだろう?と
言う疑問にただ首をかしげた。

自分の部屋に置いてあっただろうか?
いや、手錠はあったかもしれないけど・・・
流石に足枷は持っていた覚えはない。。。
となると、これは自分の物ではなさそうな気がする。

そう思っていると部屋のドアが開いた。
ゆるりと目を向けると“妹”が立っていた
あいも変わらず可愛い愛しとしい妹をよく見れば
その手にはお盆があり、何かが温かそうに湯気を立てている
にこっと笑みを浮かべてこちらに歩み寄りながら
妹がその愛らしい唇で言葉をつづる


「お兄ちゃんそろそろ目を覚ますと思ったからご飯作ってきたよ?
 食べやすいようにお粥にしてみたけど、食べれる?」


隣に膝を着き、座ると運んできたものを俺の視界に入れる。
温かそうな湯気に白い粥。
妹が作ったものは余すことなく食べたいのだが
今目が覚めたばかりで今は食欲の気配は、自分にはない。
だが、そのことを伝えることよりも早く
妹はスプーンを口もとへと寄せていた。
 
「はい、あーん。だよ?」

っといつもと変わらない笑みを
浮かべてスプーンを口もとへと寄せる。
暫く、無言で妹を見ていたが引く気配は一向見えず
仕方なく口を開いた。

少し、塩の利いたお粥は
気がついくと空の器だけになっていた。
暖かいものが飲みたいなぁ。。。と思っていると
俺に食事を与えて満足したのか妹は食器を片づけ始め
その場を立ち上がる。

おもむろに目で追いかけると


「何か暖かいもの淹れてくるね?」


何だ、気がついてたのか。。。っと一度だけ頷いた。
けれど離れていく背中に寂しさを憶え

「リン。

呼びとめた。


「なに?」


不思議そうに振り返りながら
妹は俺を見た

あぁ、可愛い
いとしい。

傍に居て
傍に来て





居ないと狂って死んでしまいそうだよ。






あぁ、どうして?





「猫が、溺れて死んでいたんだ。」

どうして?

「猫は、水が嫌いなのに」

どうしてだろう?

「嫌いな水の傍に行くはずないのに
 ・・・どうして、猫は溺れ死んだんだと思う?」












妹は捨て猫を拾ってきた。
首輪を買って甲斐甲斐しく世話をして
それはそれは可愛がっていた。

(それを俺は、川に落としたんだ。)

それを知った妹は酷く驚き
暫く話しかけても聞いてはくれなかった。
目も向けてくれなかった。。。

(だから、寂しくて部屋に閉じこもった。)

あまりにも部屋から出てこない俺を
心配した妹が声をかけてきた



(それが、嬉しくて俺は余計に閉じこもった。)



俺は妹が、愛おしかった。
その妹の目が他の物に向くのが嫌だった
吐き気がした。



だから、一番苦しむ方法で*した。












すると、妹は答えた。

「誰かがそう仕向けたからでしょ?」

妹は見たことが無いほど綺麗にそれはきれいにほほ笑んだ。
「コーヒー淹れてくるね?」その言葉とともに
ぱたりと静かに閉められる部屋の中で
重力に逆らうことなく床に倒れこむ。




あぁ、なんて幸せなことだろう?
嬉しすぎて気がおかしくなりそうだ。




君に飼われる。という方法で
君を“監禁”している、のだから。

【end】
ひきこもりになって妹に世話をしてもらえることを喜んでる変な人www
でも実際はそういう兄の本質を知っていて
そう仕向けてみた妹さんwww

 

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