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レンリン以外は生きる気力です!!     現在進行形でからくり卍ばーすと中心に       頭の中が溶けていますので        ご利用にはご注意くださいwww
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ミクオ登場編。。。

・・・運命ごっこ聴いていたら
携帯ぽちぽち率が跳ね上がりましたwww


*編集しましたw

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***

人は、これを“恐怖”と呼ぶのかと初めて理解した。



はたりと着物が風にはためく…
唾液が喉を通り抜けない。
体の全部の神経が刀の右手に向けられている
頬を伝う汗に緊張さえするのに
向かい合うその“女”はただ愉しそうに微笑んだ。
華奢な体つきの癖に仲間は何人も殺されている。
なんて、恐ろしい奴なんだろう
だから、許せないのか?
あんなにまで必死で追いかけて…


こいつさえ…居なくなれば“アイツ”も少しは楽になれる…


それならば、この恐怖は役にはたたない。
鞘から刀を引き抜くと真っ直ぐに女に向ける
しかし、女は顔色一つ変えることはなく…
ただ、これから起きる殺戮に
喜びすら覚えている気がする…

本当に、狂っている。

飛び出しように踏み込んだ足が地面を蹴る
それと、同じくして女も前に踏み込んだ…

女の武器は殺傷能力の高い“銃”

女のデータは頭に入っている。
戦闘は初めてでも行動パターンは
ある程度なら予測できる。

素早く向こうの守備範囲内に入り込み、致命傷を狙う。


首もとの頸動脈を…


しかし、不意に見た女はなにかを見つけていた
いや、見つめていた。

俺、ではなかった・・・。




そう、それは…まるで?





その瞬間、向けた刀の先を阻まれた。
それは…女の銃ではなく
鉄である刃物がぶつかり合うような鈍い音


『何故?』








それが一番最初に浮かんだ疑問だった
自分と同じ刀身。
その磨かれた刃に自分が映るのか・・・
それに気がつく前に、女が撃ち込んだ銃弾が足元地面を抉る

「ミクオ」

呼ばれたことにより、考えるよりも早く体制を立て直すことができた
すると女は、身軽に距離を取ると


小さく笑みを浮かべた。
今すぐにでもヤれるこの距離で…


すぐに刀を持ちかえ
斬り込もうとしたが…


背筋に走る異常に冷たい殺意に血の気が引く。。。


どこから来るものか解らなかったが…
それが自分に向けられているモノなのは理解できた。
先ほど感じた恐怖に体の硬直が解けたのは
辺りが騒がしくなってきてからだ…

周囲を他の部隊が取り囲んでいるのだろうか?

不意に解けたそれにやっとの思いで息を吐く
見上げるとあの女が暗闇の中に溶けて行くのが見えた。



…取り逃がしたのか?



深く息をついて、女の消えた方をただ見つめている…その肩を掴む。
それで、アイツも漸く気がついたらしく…こちらに目を向けた。




「また…取り逃がしたな。」
「……あぁ。」

「始末書かぁ~めんどいな」
「その内、慣れる」

「慣れたくない」
「…慣れるさ、その内」




何故かそのときそう呟く

アイツの表情が柔らかいことに…疑問を感じていた。
いつまでもあの女を捕まえられないことへの
自虐的なものかと思い…深く考えず、その場を後にした。


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