からくり学生パロ

*苦手な人はおやめ下さいｗｗ

しんりょは学ぱら大好きなのだよ！！
・・・ほんと、ごめん。。。

***

これでラストと最後の一にトドメを刺す。

こめかみに入った一発でヤツの重たい体は後方へ倒れる。
このまま伸びてくれればいい
流石に今回の数の多さには体力限界だった。

しかし、奴は再び起き上がりこちらを睨みつけてきた。
心で舌打ちをしながら、睨み返す。
・・・すると、ヤツはヨロリと立ちあがり
よくある捨て台詞ベストワンを
ほざくとまるで怯えた犬のように走っていった


…キョトンと逃げ去る背中を見つめ
静かになった廃墟の塀に背中を預け息をつく。


カツン。


静かな廃墟に響く足音に体が強張る。

まだいる
何者の気配に

すでに玉切れの銃と体力切れの自分では
あからさまに敗北が見えている
相手が気付かなければありがたい話だが・・・
足音がした方からは自分の方がまるっと見えてしまう位置だった

せめて、手近に武器になりそうなものが転がってくれていればと
視線だけ地面に向ける。。。っと



「りん…？」



聞き慣れた声
その声にホッと気が緩む自分がいた

「…れん。」

顔をあげると相変わらずぶっちょずらの顔がある

「片づいたみたいだな？」
「そっちこそ…」

大抵この場合、お互いに無事を確認すると
本来はここで解散になるのだが今日はそうは行かなかった


れんの纏う空気が、怖かった


前に向けられた憎しみとは違う
怒りをなぜか向けられている。。。

なぜか、そんなものを向けられているのかまるで解らない

しかし、その怒りは尋常ではないのは解った。




「…いつもああなのか？」

れんが重っくるし口を開く最初は何のことか解らなかったが
れんが指しているのが今日の相手たちと言うことはすぐに解った。


「…あ、あの数はたまたまよ」


今日はさすがに数が多かった。いや、多すぎた
まさか、あんなに頭数を出してくるなんと思わない

「……そのたまたまに、俺が出くわせた確率が
　どれだけのものかお前、解ってるのか？」
「……。」

難しいことなんて解らないんだ。
確率の方程式なんて私に理解できるわけがない

「あの場に俺がいたから良かったものの
　毎回、いつもこうはいかないんだそ゛？解ってるのか？」

カチンときた。

あいつが話続ける言葉なんて頭に入って来なかった。
助けてくれたのには感謝している…
けど、なにもさっきから頭ごなしに怒るのはなんなのよ！


意味が分からない！


「…きいてるのか！お前は」
「うるさいわよ！助けてくれたのには感謝はするけど」

負けじと私も声を荒げた。
いきなりのことでれんは驚き言葉を止める

「だいたい、わたしのことにあんたがとやかく
　口出しするのはおかしいでしょ！

　あんたと私は他人なの関係無いでしょ！！この偽善者！！！」


吐き捨てるようにもやもやといらだった言葉を全部言った。

・・・でも、言った後で気持ちは晴れなかった
逆に言った後方がもやもやが深まっていく気がした

ギリッと手首が痛む。
顔をしかめて目を向けるとれんの手がある。
俯いて表情は見えない…
それでも、背筋が凍りそうになった。






「…本気で言ってるのか？」
「は…偽善者って言われるのがそんなにいやだった？」

鼻で笑いながら
腕を振りほどこうとしたがれんの手はぴくりとも動かない。
それどころかさっきよりも掴む力はきつくなる



「俺と関係ないって本気で言ってんのか言ってんだよ！！」



声を、荒げるじゃない。
そんな、生やさしいものじゃない

れんが、私に本気で怒っている・・・



そんなの、生まれて初めてで・・・ただ、怖さと混乱を憶えた。
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