【れくいえむ。２】

・・・なに、かきたかったんだっけ？？

***

何もかも
この手から

こぼれて
おちていく、ようで


殴られたことより
何故か涙をこぼす彼女のことが


酷く、いたい。と思ったんです。。。




【れくいえむ。２】




2人の追い出して、私は泣いていた。
捨てたはずのゴミ箱はヤツが開けてしまい
中身が床に散乱している。
その中の1つを手にとって、余計に虚しくなる。。。

ソレは初めて撮った写真。
2人で撮った写真。

私とヤツが笑って映っている。




アイツと出会ったのは大分昔のことだった。

高校のときの先輩であるミクちゃんが架け橋で
「うちの弟がねりんちゃんによく似てるんだｖ」なんてことで
『よく似ている子。』ソレが私達の会わせたきっかけだったらしい
くっついたらなさら面白いだろう・・・とか言っていたっけ？

昔の話で記憶があいまいになってきている。。。

趣味も好きなものも似ている2人だから
自然と歩み寄り、一緒にいる時間が増えていった
気がつけばずっと一緒に居たくて
学校を卒業すると私は部屋を借りた。

私は、就職が決まっていたから
アイツは学生でバイトに行きながら夜学に行って
私の部屋に転がり込んできた。。。

でも、嫌じゃなかった。

ボストンバックに服だけ入れて
玄関に立っていた時は流石に驚いたけど・・・

でも、嬉しかったよ。

誰かが傍にいてくれること。
あの時は、嬉しかった。

お互いの時間はほとんど一緒に居れなくなっていたが
・・・それでもほんの少しでもいいから一緒に居たくて

それから、部屋にアイツの荷物が増えていった。
一緒に色違いのおそろいが増えて行って
ソレさえも、楽しかった。

最初は小さいソファーがアイツの寝床だったのに
次第に私の布団に侵入してくるようになって
初めて一緒に寝たときは2人して寝れなかったよね？
次の日遊びに来たミクちゃんに「酷い顔」って言われたね・・・

2人で笑っちゃったけど？







初めて触れたのは
それから・・・何日目だったっけ？

二人でベットの上で正座して
何か言おうとする度に改まってみたりして
・・・気恥かしかった。でも、嬉しかった。幸せだった。

子猫みたいにじゃれあったり
子犬みたいに飛びついたり

小鳥みたいに寄り添ったり










そうやって、当たり前に
過ぎていった。

ゆっくりと
確実に

終わり。を迎えるために
私達は無邪気に歩いていったね？


【next】
次でおしまいです！！