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レンリン以外は生きる気力です!!     現在進行形でからくり卍ばーすと中心に       頭の中が溶けていますので        ご利用にはご注意くださいwww
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久しぶり不気味な話が書きたくなった気分です!!!
気持ち次第に不気味さが深まってゆく感じにしたいので・・・

そういう系が苦手な方は目を瞑ってください。



課題曲(笑)

しんりょはコレが双子にしか聞こえぬのだよ。。。

拍手


***


深く暗い森の中を必死で走った。
先ほどまで感じていた痛みはすでに麻痺して
木の枝に肌を切り裂かれても

それでは、私は走った。




【歪形寵愛】




アレは、いつのことだっただろう?
時折何かの音を聞いた。
あの森の奥から・・・




「カイトお兄ちゃん向こうには何があるの?」
「向こう・・・あぁ、森のこと?」




深い深い森の中
そこは昼間でも太陽の光は届かず
まるで夜のような暗闇に支配されている。


「リン。あそこへは決して入っちゃだめだよ?」
「どうして??誰か居るの?」

「俺も聞いた話だからよく解からないけど
 ・・・昔から、入った人は二度と帰ってこないらしいんだ」
「・・・何か怖いものが、居るの?」

「かも、知れない。」
「?」


少女は不思議そうに首をかしげる
そんな妹に優しく笑みを向け


「だから、危ないから・・・決して入ってはいけないよ?」


兄にそう言われ、私は頷いた。
ソレからも頻繁に音が聞こえた。

ソレが音ではなく
誰かの声だと気がついたのは
私が14歳の誕生日を迎えた頃だ。


「リン、お誕生日おめでとう」


そう言ってテーブルの上には
置き切れないほどの料理が並べられた


「わぁvありがとう、おにいちゃん!!」


私は並べられる料理にただただ喜んだ。
「プレゼントもたくさんあるよ」と言って顔を上げると
入り口の近くにはたくさんのプレゼントが積み重なってあった。

・・・その時、ふと思った。



「カイトお兄ちゃん。」
「ん?」

「こんなにたくさんいつ買ったの?」



少しの沈黙の後で
兄はいつものように笑いながら
「さぁ、いつだったろう?」と答えた。



生まれた疑問は、ふつふつと募る。。。

考えてみれば・・・私は今まで誰とも会ったことがない。
気がついたときには、ココで兄と一緒に暮らしていた。

ソレを、今の今まで
不思議だと思ったことは一度もなくて


・・・そもそも、兄は本当に「兄」だったのだろうか?


私は一体いつからココ居ただろう?
そう思ったとき、体が震えた。

どうしてココには誰も居ないの?
どうして誰も居ないところになのに

・・・こんなにも、モノが溢れているの?

兄が長く家を空けることなど無い。
私が眠り、私が起きる頃には
全てが揃えられている。


ありとあらゆる物は・・・ドコからきたの?


その時・・・声が聞こえた。


あの声が


深い深い森の置くから






「  こっちへおいで  」





その声が、はっきりと聞こえた。
恐れはあった、けれど・・・私は窓を開けた。
ただ聴こえる声に耳を傾ける

すると、森の奥でナニかが動いた。
私が暗闇に目を凝らして見ることを気がついたのか
その何かは・・・身を翻して森の中へと進んでゆく。。。


「・・・っま!?」


待て。と言おうとして口を抑えた。
ココで大きな声を出したら、兄に気づかれてしまう。
締められたドアを暫く見ていたが・・・
開くような気配もないし
兄がそこに居る様子も無い

私は、ゆっくり窓から身を乗り出した。
素足の地面は硬さと冷たさが足の裏から伝わってくるが
・・・気にせず、私は足を森の方へと進めた。



***

きこえない。

***


足を進めれば進めるほど
森の闇は深くなる、夜の闇と
立ち込める霧の中で私は自分の場所さえ解からなかった。


でも、私はソレを見失うことはなかった。


走れば走るほど向こうは先を走ってゆく・・・
でも、この深い闇の中でも霧の中でさえも
その美しい金色の髪は私の視界から逃れることは無かった

怖い、恐いと思う反面
不思議と心が躍る。




***

聞こえない。

***


走って、走って・・・私が足が縺れ
傍にあった木に手を置き呼吸と整えていると・・・
自分の目の前が大きくひらけている場所に居ることに気がついた。
森の闇が消えそこにあるのは夜の闇だけ。

広い広いその場所に、彼は居た。
まるで私を待つかのように。。。


「ねぇ・・・あなたは・・・」


誰?と聞こうとすると・・・
ソレより早く彼は私に手を差し伸べて




「こっちへ おいで」




そう言った声は、紛れも無く私が聞いていた
あの声だった。
 


***


聴こえない?


***



「14歳のお誕生日おめでとう、リン」
「・・・私のコト知ってるの?」

「うん、カイトから聞いているよ」
「お兄ちゃんから?」

こくりと頷きながら

「プレゼント気に入ってもらえた?」
「ぷれぜんと・・・あれ、全部あなたがくれたの?」

「うん。あげたよ。
 何が一番、気に入ってくれた??」
「おおきなうさぎさんのぬいぐるみ。。。」

「そっか、よかったv
 リンならきっと気にってくれると思った。」


本当に嬉しそうに笑う彼はまるで、鏡。


自分と生き写しのようにそっくりで
私は驚き、息を呑んだ。


「・・・だれ、あなた?」
「あぁ・・・僕は、レン。」


レン?

私と同じ響きの音に
なんだか不思議に感じる。


ゆっくりと歩み寄りと・・・
同じ背丈だと思ったが彼の方が少し高い
ただ、微笑を浮かべる彼に・・・私は手を伸ばす。

触れる頬は柔らかく、ほんのり暖かく
重ねるように触れてくる手を私より僅か大きい

でも、確かに生きている人間で
私が生まれた初めてであった、兄以外の人間。

こうして触れたのも
抱きしめられたのも



何もかも、初めて。



「・・・不思議?」
「えぇ、不思議だわ
 こんなに良く似た人にいるの?」

「僕達は、特別なんだよ?」



気づかない?とレンに問われ
「特別?」と私は聞き返した。。。



「・・・ねぇ、リン」
「ん?」

「僕のところへ おいで」



「え?」と顔を上げると霧が晴れ始め
彼の後ろに大きな門が初めて見えた。。。

その奥にある大きな大きな屋敷
初めて見るはずなのに・・・何故か、恐いと感じた。


【next】
文章が消えては増える消えては増える
がしんりょの書き方なんで・・・時々文法がおかしいのはそのせいです。
 

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