腕の中で

隣で眠る君を撫でる。

ちょっとしたイタズラであり
特権だと思う。


幸せそうに眠っているようすを
見てめているとむにゃむにゃとなにか言いながら
ひしりとしがみついてくるとことか


思わず、笑ってしまう
…子供の頃とかわらない

いつも、俺の不安は
君が居てくれるだけで
嘘みたいに消えていく…

気づかれないように君を抱え込む
今くらいは自分のモノにしておきたくて…

気づかれないようにする
気づかないようにする

知らないよ
服を掴んでいたむ力がさっきよりも強いことなんて

知らないよ
うす暗い部屋でもわかるくらい赤い君の耳なんで

知らないよ。


だから
今は


安心して














「おやすみ…」