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レンリン以外は生きる気力です!!     現在進行形でからくり卍ばーすと中心に       頭の中が溶けていますので        ご利用にはご注意くださいwww
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狐憑きりんちゃんのお話。


*設定が薬から物の怪憑きにより
 強化している設定です。。。


警察署の近いにそう言う物の怪憑きで強化された人を
収容しておく施設(保健所と言われてます。)があるってお話ですww

りんちゃんを捕まえたのは、れんくんですかね??

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***

   彼女を見た記憶がある。 
   ずっと昔、今よりもこの手でずっと小さかったころに
   同じ施設で育った記憶。。。

目の前の強化ガラスを手を置いた
触れることはかなわない
向こう側で身を丸めて眠るその姿をただ見て居た。


   でも、その頃には
 
   こんな姿をしていなかった。。。



「また観に来てるんですか?」

”可愛いですね?”不意に声をかけられ顔をあげると
にこりと笑い首がしげるとさらりと青い髪が揺れる
自分の部署の室長に似ているためあまり関わりたくない。

「・・・すいません。」
立ち上がって見たもののまだそこから離れたくなく
もう一度ガラスの方へ向き直す。

「いえ、君がそんなに興味を持つなんて珍しいかと思いまして」
コロコロと笑いながら言う声は
穏やかでとても優しそうだ。

「邪魔ですか?」
それでも、自分の関わりたくない。。。


彼女はなにも答えなかった。
代わりに彼女は、自分と同じようにゆっくりガラスの方へ眼を向け
ゆっくりと細めてこういった

「彼女たちは、一体何を思ってるんでしょうね?」
「・・・。」


「人であったのに・・・勝手な理由で変えられ
 挙句は、捨てられて。。。」


再び彼女の視線は自分に向けられた。
「キミは彼女たちをどんなふうに観ていますか?」


その声は静かに問いかける。
いや、問い詰めるようにさえ聞こえた

知ってる。
彼女は、組織のコマだった。
使われて、使われて・・・後の末路は決まっている。
それは。。。

自分も同じこと。
人であっても
獣であっても
同じ末路が待っているというなら

一緒に同じ時間を生きて、同じ時間に終わりたい。。。




「俺は・・・」




答えを告げる前に、部屋の中にサイレンが響く。
2人ははたりとして気がつく

「お仕事ですね?」
「すみません」

俺はそのまま、部屋を後にする。
すぐにメンバーとも合流しないといけない
長い廊下を走りながら・・・考えていたのは。。。


それは、何に対しての謝罪だったのだろう?
頭の中はぐるぐるといろんな言葉が回っているのに
何一つ口にすることはできなくて
それでも、世界はいつものように変わらず回っている。




***


「行っちゃましたよ?彼」
「・・・。」

防音ガラスの筈なのに音が聞こえたのか?
ガラスの向こう側の世界からゆっくり頭を起こし
扉を、見つめ赤い瞳。

「また、来てくれますよ。」
「・・・。」

聞こえないはずの向こう側へ再び彼女は声をかける。。。
やはりソレが聞こえたのか?耳を立てて暫く、扉を見つめたから
再びを丸めで眠りについた。。。

【next】
保健所のお姉さんは、カイコさんです。。。

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