【時雨れる。】

siGｒEが好き過ぎる。。。
ぽけーとしてるとすぐにネタに走ってしまうんで
・・・容赦なく書くことにした（笑）

戦争とか兄妹の近親相姦とかに
走ってしまうのは・・・PVが神過ぎて
頭から離れないのが原因です！（人はソレを責任転嫁という）


・・・心が折れないうちに描きたいように書かせていただきます！！

ハイ、両手を合わせて
いただきます！！
（もぐもぐ）



ぽろぽろ////

近親相姦＝はぁはぁ////


*作業用BMG*

・・・も～う、孕むわ！（ネタを！！/笑）
本気で涙出てくる。。。（カッコよすぎて////）
ひと里さん本当にカッコいいよぉぉぉ！！！

***


それはそれは、
懐かしい匂いのする

思い出のような・・・



【時雨れる。】



兄は戦争に行かれた。

遠い遠いところに戦争に行かれた。
ご無事にお帰りになさることを
ただただ、毎日祈り続けていた。

ご無事に帰ってきてくださることを
お早く帰ってきてくださることを

ソレしか出来ない私は
兄の好きだった花の世話をしながら
眠れない夜を紛わせながら、その帰りを待ちわびた。。。


アレからいくつかの季節だけが過ぎ去り
長く長く続いた戦争は、終わりを告げ
・・・外の国から兵士さまがたがお帰りになられ
兄もまたお帰りになられた。。。

そう、兄は帰ってきたけれど
そこにあったのは・・・昔の兄では、なかった。

父の押す車椅子に揺られながら戻ってきたのは
・・・私の記憶にはない、兄の姿だった。
魂をどこかに置き忘れたかのように
父が呼びかけても
母に泣きつかれても

ゆっくりと目を伏せあたりを虚ろに見渡すが
・・・それ以上のコトはなく
兄は何一つ答えることはなかった。









私はそんな両親の様子と
変わってしまった兄の姿に
どうしたら良いのかわからず・・・
部屋へと隠れてしまった。

兄が帰ってきてくれたのは嬉しいのに
嬉しいはずなのに・・・ソレなのに


恐かった。


父の呼びかけにも
母に泣きつかれても
何も答えようとしない兄は
外の国で戦争で
心が壊れてしまったんだ。。。

ならば・・・きっと、私のことも忘れてしまったに違いない。

そう思うと兄に会うのが恐くて
私は部屋から出ることが出来なくなった。
大好きだった兄に
何よりも慕っていた兄に
忘れられてしまったコトが
あまりにも悲しくて苦しくて・・・
母が呼びにくるまでずっと部屋の中で泣き続けていた。



母は私を連れ
・・・何故か兄の部屋ではなく
長く使われていなかった離れへと急いだ。

そこの部屋からは兄の好きだった
薔薇の花が一番眺めることが出来る場所で

兄はそこに居るのだろうか？

そう思うと、やはり足が鈍るのだが・・・
・・・なぜ、母が私をそんなに急かすのかが解らなかったが
急かされるままに私は離れへと向かった。。。



離れへと着くと・・・やはりそこには兄の姿があった。
縁側に座り、ただぼーっと薔薇の花を眺めていた
私が来たことにさえ気が着いては居ない。。。

あぁ、また涙が出そうになる。。。
ソレを押さえ込み・・・
兄の元へ歩み寄り、ゆっくりと呼びかけた。


「・・・にいさま？」


すると、声に反応するように
薔薇の花から兄の視線は私へと移る。
数度目を伏せてから・・・兄がゆるりと手を伸ばしてきた。
ひたりと触れる指先が酷く冷たい。
思わず後ずさるが・・・ソレより早く兄の手が私を捕まえた
あんなに暖かかったはずの指先さえ
まるで他人のように、冷たくぬくもりもない

そう思うと止めていたはずの涙がこぼれそうになる・・・
あぁ、だめ。泣いてはいけないのに。。。


そう、思った時だ。
ふわりと何かに包まれ
ソレはとても懐かしい匂いだった。

あぁ、憶えている・・・

泣きじゃくる私をあやすのはいつも、兄の役目だった。
いつも泣き止むまでこうして包むように抱きしめてくれる
・・・その居場所の心地よさを私の体が覚えている。

兄だ。この人は兄なのだ・・・

変わってしまっても
私が解らなくても・・・

この人が、私の兄なのに変わらない。





「・・・りん」





「え？」
聞こえた音に耳を疑い顔を上げると・・・
そこには戦争に行ってしまわれる前と変わらぬ笑顔で、兄は

「りん」

と、ないた。

【next】
一応言っておきます。
死ネタです（笑）
・・・そして、近親相姦★

所要時間1時間（笑）