【はつこいびと。】

マセレン×リンちゃん。（きっと、ロリンじゃない。。。たぶん。）

+学パラ
+クラスメート

なので、姉弟でなければ幼馴染でもない設定です。
それでもいいからのみお願いします（ペコ）
 

***

私と『世界』が違う人。


【はつこいびと。】


ソレが、彼への第一感想。
いつも彼の周りには人が（女子が）居て
にぎやかで華やかで・・・
人に話を合わす事が苦手で一人でいる私とは

私とは違う世界観なんだろうなぁ。。。

なんて、そんな風に思って
いつもと変わらないただ、穏やかな学校生活で見送っていた





教室が夕日色に染まった頃
・・・ぱたりと読み終えた小説を閉じる。

図書室で借りてきた本だが・・・よくある結末だったけど
ソレまでが面白かったからまた、続きを借りようと思って
教室の時計に目を向ける。。。
そろそろ、運動部も終わる頃だから
図書室も閉まってしまう頃だから今返しに行っても
迷惑だろうと思い、カバンへ仕舞う。
明日にでも本を返して、続きを借りよう。。。そう思ったとき、教室のドアが開いた。

思わず目を向けると・・・
向こうは驚いた顔をして私を見ていた。


「鏡音さん、まだ残ってたの？」
「え？・・・うん、本読んでて。」

「へぇ。。。本好きだね？」
「え？」


私の問いかけは届かなかったらしく
そうっか。と言って彼は教室の自分の席へと向かう。
徐に自分の机を覗き込み「あったあった」と言って取り出したのはケイタイ。
一部始終をぽけっと観ているとそれに気がついたらしく
彼は見つけたケイタイを私に見せて


「危うく置いて帰るところだった。。。」


へらっと笑われる。

言われら所で私にはどうにも関係なく
「良かったね。」とだけ答えた。

彼は、そのまま帰るものだと思って暫く時間を空けよと
私は黙って席から動かなかった。

・・・すると。


「ねぇ、鏡音さん」
「・・・はい？」


不意に顔を上げると。。。
すぐ後ろに彼は居て思わずびっくりしてしまう。
それに、彼は小さく笑いながら私のひとつ前の席の椅子を引き
男の子がする逆向きにどかりと座りながら
背もたれに身を乗り出しながら、私を見る。。。

夕日に照らされる彼の髪はいつもよりも
キラキラと甘く煌いて、少し心臓がはねる。



「・・・俺と、付き合ってくれない？」



思わず、瞬きして。。。
それからあからさまに態度が顔に出たと思う。

「・・・イヤ、です。」
「え～なんで？」

カタカタ椅子を揺らして
子供っぽくダダをこねられるけど。。。

「だって、鏡音君付き合ってる子たくさんいるから。。。」
「・・・付き合ってる？一緒に居るあの子たちは
　別に、そういうわけじゃないよ？」



　　　・・・むか。




「・・・ソレでも、イヤです。」

なに？
彼はハーレムでも作りたいわけだろうか？
・・・でも、すでに彼の周りには綺麗系な女の子たちが
勢ぞろいしている・・・私の呼ばれる理由なんて、どこにもない。。。


「でも・・・俺は鏡音さんが、好きなんだけど？」


さらりと、言われた。
思わず自分の機能が停止した。。。
どれくらい彼の満面な笑みを見てたのだろう？

漸く、開いた口から出てきたのは


「・・・私をからかって、楽しい？」


眉を寄せ、彼を睨むと・・・
彼はきょとんとしたかをしてから、ケラケラ笑い出した。



「あはは～そっか、そう思われたかぁ
　・・・まぁ、当然何だけどね？」



ケラケラとなおも笑いながら
ポケットから何かを取り出しソレを私に差し出して


「・・・じゃぁ、コレ鏡音さん渡す。」
「・・・けーたい？」


ソレはさっき彼が取りに来ていたケイタイだった。


「女の子たちのアドレスは入ってるから
　なんなら、全部消していいよ？」
「・・・はい？」
　
言っている意味が良く解らなくて首を傾げる。。。



「コレで、他の子と連絡一切取れなくなるから」



両手のひらを見せて、笑うその顔は
どこか私に挑戦を仕掛けているようで・・・
どうして。。。なんて聞く余裕もく
私の手に彼のケイタイが握らせられた、それから１分後のことだった。


【next】
久しぶり小説で指がなまってます！！！
でも、書くの！！！