【儀式】

やんでれ注意報。。。

***


古い昔にこの地方にあった
双子の儀式。

姉が（兄が）片割れを、殺す祭。





【儀式。】





「一緒に生まれてきたのに・・・」

私の指がその首を締め上げる。


「別々に生きて」


ゆっくりと
次第に力をこめて




「死んでいく」



憎いんじゃない。
恨んでいるんじゃない。


むしろ


恋しいの。
愛しいの。



「・・・・ずっと、一緒って約束したでしょ？」



だから、他人になってしまう
あなたが恐くてたまらない・・・。

他の誰かのモノになってしまうくらいなら
いっそ私がこの手で。。。




・・・壊してしまいたいの。




ギリリと私よりもいつのまにか
太く硬くなった首を私の指は締め上げる。けれど。。。



思ったより時間がかかる。
苦しめたくない。

骨まで響かない。
楽にさせてあげたい。


どうして、上手く力が入らないの？！


そんな時だった。

「・・・りん。」

重ねるように“彼”は私の手に自分のものを重ねた。
慣れ親しんだ体温に私は、思わずその首元から手を退けてしまう・・・

途端、呼吸が回復し
勢いよく息を吸い込んだ“彼”体をくの字の折り曲げて
激しく咳き込み尚をも息を吸い込んだ・・・

その光景に漸く自分が何をしようとしていたのかに気がつき
全身が嫌な汗をかき震え始めた。。。

あぁ、なんてコトを・・・
私はなんて恐ろしいことを。。。


尚も、苦しそうに呼吸をする弟に
慌てて駆け寄り抱き起こす


「ごめんね」


違う。
こんなことしたかったんじゃない。

私は
わたしは

「ごめん」

ただ、レンと一緒に居たかっただけ。


「ごめんなさい。。。」


ずっとずっと
一緒に居たかった

それだけなのに




「・・・っ」




深く彼を抱き、私は後悔した。
この胸の中でレンが深く呼吸をしたのを着物越しに感じた

・・・その時だった。

彼は、突然声を上げて笑い始めた。
ソレはまるで壊れた、ラジオのように
狂ったように声を上げて笑い始め
部屋の中にその声は響き渡り、反響し合い

まるで違う音のようにあたりを包む。。。

あまりの恐ろしさに
私は目を見開き
ただ呆然とするより仕方なかった。

音が鳴り止むように
彼の笑い声が不意に消えると
“彼”はゆるりと顔を上げ、私を視線を合わせる様に
私の顔を自分の元へと無理やり向けさせる

カタカタと自分の体が震えているのが解る。
喉がカラカラに渇いて、息が出来ない
眼球が乾いているはずなのに

私は、まったく動けなくなっていた。

ただ、目の前にある
同じはずの顔は
まったく違う顔をしている。


「リン・・・儀式のこと、知ってたんだね？」


文献よんだの？と問いかけられても
乾いた喉では音を発声させることも出来ず
今の私には何も答えられなかった。


「嬉しいよ、同じコト想っていてくれたんだね？
　やっぱり・・・僕達は双子なんだね？」


なんとも嬉しそうに微笑を浮かべ
ゆっくりと啄ばむだけの口付けを頬を与え

その手はゆるりと
私の首へと下りて来る



「でも、ね？
　この地方では・・・」



にこりと綺麗な微笑を浮かべ
レンは、私の首に回した指に力をこめる















「昔から後から、生まれてきた方が“姉・兄”になるんだよ」

そう、兄が私に教えた。

【end】
にゃ～ぁｖ
基本、ヤンデレンの方が書きやすいです。。。（笑）

えっと、元ネタになるゲームは下に貼って置きましたので

ホラーゲームでも大丈夫な人。
実況されてるけど大丈夫な人。
実況してる人がものすっごい叫ぶけど大丈夫な人（おーい）。


前にも1回観てたんですが・・・もっかい観たくなって
観てたら、急に書きたくなった。。。
事故みたいなものですかね？？

実際、地方では後から生まれた方が兄・姉になるところもあったみたいですが
・・・戦後？だっけ？いつからか国がね？最初に生まれて方が兄・姉にする！
ってコトにしたみたいですね～♪




*元ネタ。*


前のジャンルの時から好きだったの～////
書き途中の話があるんで
厳かに書きたいなぁ。。。