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レンリン以外は生きる気力です!!     現在進行形でからくり卍ばーすと中心に       頭の中が溶けていますので        ご利用にはご注意くださいwww
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前回書いた【こうさぎいっぴき。】の前になる話です。

何となく・・・ね?
何となく

書きたくなったのよぉ。。。ね?
自分がさっき雨の中帰ってきたもので。。。

それで思い浮かんだ感じ?



まだ純粋なこいぬなレン君×こうさぎりんちゃん(笑)

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***

秋が深まり、冬の気配が強くなるのを
夜の雨の中に感じていた。。。




【こいぬいっぴき。】




部屋の電気は消していた。
机のスタンドライトだけつけたままで
窓の外を見ていた。
そこからはいつも隣の家のアイツ部屋があるわけで
・・・今日もそこに電気はつかない。

「また、夜遊びか?」

時計はすでに11時を回っている。
アイツの両親は出張組だからいつも家を空けている
ソレを良い事に高校に上げってからは夜遅くに帰ってくる。
部活なんてしてないから
・・・遊んで居ることに決定。

なんて奴だ・・・。

待っていても埒が明かない。
今日は寒いし早く寝よう。

そう思って、部屋のカーテンを閉めようと窓辺に立つと・・・
不意に人影を見つけた。
身じろぎもせず、この雨の中
その人影はジッと私の部屋を見ている。。。

最近、不審者が出ていると担任に言われたばかり。
思わずカーテンに隠れようとしたが・・・その人影の形に若干見覚えがある。

見覚えのある変質者?
それは、ソレで嫌な部類だなぁ。。。
と思って暗闇に目を凝らしてみると・・・

私は慌てて部屋と飛び出した。
急いで階段を飛び降りて、お風呂場からバスタオルを
取りに走って・・・玄関に合ったお母さんのサンダルを引っ掛けて玄関をあける。


「レン!!!」
「・・・あ。おぅ。。。」


申し訳なさそうにそこに立っているのは、お隣の息子さん。
両手をポケットに突っ込んで小さく猫背になっている
平気そうに笑って見せるが、実際はかなり震えてる。。。
私は持ってきたバスタオルをすぐに彼の頭にかけた


「・・・よかった、リンがまだ起きててくれて。。。」
「良かったじゃないわよ!!
 何でこんなところに立ってんのよ!!」


びっくりするでしょう!!と声を上げると
小刻みに震えながらそれでも声を絞り出すように



「鍵。」
「かぎ?」

「・・・どっかに落した。」
「・・・・・・・・・・・馬鹿?」




呆れた。

深くため息を吐けば
ケラケラと笑いながら
「ひでぇ。。。」弱く言葉を呟く。

見た目はしっかりしてそうなのに
・・・時々、こういう子供じみたことをしてみせる。


「リン、気づくかなって・・・?」
「普通、気づくわけないでしょ!!!
 チャイムでも携帯でも連絡しないさいよ!!!」


すると・・・一瞬不思議そうな顔をして


「だって、リンの部屋電気点いてないし
 ・・・・・・・・寝てると思った。」





   言っている意味が解りません。

   気づいて欲しかったの?
   気づいてほしくなかったの?

   ・・・なんなの?

   あぁ、意味が解らない!!!
   でも、レンの顔色はいつもよりも断然悪いのは確かで!!





兎に角このままじゃ本当に風邪引いちゃう。
そう思って、頭にかけたバスタオルの端を掴み

「・・・なんでもいいから今は、うちに入って、お風呂!!いいわね!!」
「あ~ぁそうしてもらえると、正直助かる。」



***


レンをとりあえずお風呂場に押し込んで
お父さんの部屋から普段着を拝借

   ・・・サイズ合うかな?

そう、思いながら私はお風呂場に足を向ける
湯気と曇りガラスで向こうは見えないから
脱衣所に勝手に入り込んで衣類籠に置きながら

「レン、変えの服籠に入れておくよ?」
「あ、うん・・・悪~い」

そんな返事を背中で聞いて
私は脱衣所のドアを閉める。。。

向こうにレンが居る。。。
なんか、不思議な感じだな?

子供の頃はいつも一緒だったのに
最近は、あんまり一緒に居れなくなった気がする。





   レンにはレンの
   リンにはリンの

   別々の世界があるみたいで

   昔は、おんなじで居れたのに。。。
   レンはいつも、隣に居てくれたのに・・・





   いつから、遠くなったんだっけ?









がちゃ。

いきなり、脱衣所のドアが開く。


「リン?」


着替えを済ませたレンが方にタオルをかけ
そんなところどうしたの?とでも言いたげに人を見下ろしてくる

・・・昔は身長だって同じだったのに。。。

「別に、服のサイズ確かめに来ただけよ・・・////」
「ん、平気平気。。。」

確かに大丈夫そうだ。。。

けど、よく見ればズボンの裾・・・若干足りてない。
きっと上もそうなんだろう。。。

・・・レンは大きくなった。

気がつけばお父さんより、大きくなった。
一緒に高い高いとかしてもらったのに。。。





   なんか、寂しい。
   なんか、悲しい。

   ・・・大人になっていくレンが、ずるい。





何か言いたげに私は顔を覗き込まれる。

「リン?」
「・・・~~冷たい。」

「へ?」

ギッと睨むようにレンを見上げると
まるで圧倒されるようにレンが一歩後ろへ下がる



「子供じゃないんだから
 ちゃんと髪乾かしてから出てきなさいよ!!!!」



肩にかけていたタオルを奪い取り
無理やりその頭を引っ掻き回す。。。

レンのほうが身長があってちょっと大変だけど・・・
昔からよくレンの髪は私が乾かしていた。
レンは私の髪を乾かしてくれた。




   ねぇ、憶えてる?
   ねぇ、忘れちゃった?




「うわぁ・・・ちょ、と
 リン待った!!待ったってばぁ////!!!」
「うるさい!!さっきから雫がかかるのよ!!!」

   あなたはまるで、子犬のようにわたしの傍に居てくれたこと。。。

「リ~ンさぁん、痛いって。。。」
「ちゃんと乾かさないレンがいけないのぉ。。。」





   あなたはもう・・・忘れてしまったのでしょうか?



【next】
・・・もう少し続きます。
ほのぼので終わらせるつもりです。。。これは。
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